2016年9月4日日曜日

優位性を考えて投資しよう

投資戦略に正解は無くても優劣はある

投資にはいろいろな戦略があり、どれが正解かということはありません。
なぜなら皆が同じ戦略をとった場合、誰か抜け駆けした人がその戦略の欠点をつく別の戦略で儲けることが可能だからです。
たとえば皆がインデックスファンド(指数は様々)の積立投資を行った場合(ただし加齢などを起因とする利益確定売りは常に存在するとします。そうでないと売る人がいないため買えません。)、自分だけ最も人気な指数から外れそうな銘柄(業績が悪い銘柄など)を売り、逆にその指数に組み込まれそうな銘柄を先回りして買うことで際限無く儲かります。(その儲けはその最も人気な指数に投資しているインデックス投資家の損失から得られるものです。)

投資戦略・投資家の優劣については単にランダム試行の結果(じゃんけんゲームの結果)に過ぎないという考え方もありますが、ここではその考え方は採用しません。
なぜならその考え方を証明することは不可能な上に、その考え方の正しさを追求することに心血を注いでもそれに見合う儲けを期待できないためです。
それよりかはレイ・ダリオやウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスのような著名投資家の実績の方を信じます。(彼らは実際に長年にわたって高収益を得ています。)
国内でも、Twitterやブログを見ていると長年儲けている人は自らの優位性を意識したトレード(読んでいると非常に勉強になるやり方)が伺え、今までの実績を覆すような損失を出したり低迷状態になる例に出くわしません。(もちろん損失隠しの可能性を完全否定することはできませんが、BNF氏やcis氏、かぶ1000氏などは取材も受けてますし、かぶ1000氏は先出しで全てのポジションをブログに公開しその利益も書かれているので疑っても徒労かと思います。また、かぶ1000氏以外も上手い人は先出しで書かれたポジションが後になって大きな利益を生み出していることがよくあります。)
もちろんこれは私の狭い範囲での観察でしかありませんが、直感ではランダム試行の結果と言うには結果が偏りすぎています。実力ある人にお金が集まっているようにしか見えません。

結論としては、投資戦略とそれを実行する投資家が優秀であれば実際に儲けを生み出すと考えます。
もちろん市場は戦略のぶつけあいですから、何が優秀な戦略なのか、誰がその戦略を最もうまく使いこなしているかは結果論になります。
それでもスポーツなら何らかの戦略を信じて努力しないかぎりは勝てないわけですから、投資で利益を得ることについても同じスタンスでこの記事では書きます。

儲かる投資戦略には優位性が必要

当たり前ですが、「全く何も知らない状態」で投資をすることは丁半博打であり傭けは期待できません。
それどころか手数料分の損失と、賭けた金額に応じたリスクを負います。
儲かる戦術には優位性となる何らかの情報が必要です。

たとえば「ちゃんとした」インデックス長期投資家であれば、名目GDPと株価に正の相関関係があること、人類が名目GDPの成長に繋がる努力をし続けていること、そして実際にアメリカの代表的な株価指数であるダウ工業株30種平均は200年以上の長期にわたって上昇を続けていることを知っています。
この情報を持っていることで、20年30年と長期で株に投資するほど儲かる見込みが高くなる、という優位性が生じます。

また、「ちゃんとした」FX短期トレーダーであればMT4Forex Tester2などで自分が確立した売買ルールが過去から現在に渡って収益を上げられていることを確認しているはずです。
その検証ができているからこそ、将来に渡ってそのトレードルールが収益を出す見込みがある、という優位性が生じます。

「ちゃんとした」と敢えて書いたのは優位性を知らずにその投資戦略をやっている人もいると思うからです。
インデックス投資家であれば、インデックスファンドを長期でドルコスト平均法で積み立てれば儲かるということを根拠も無く受け入れていたり、FXトレーダーであれば、損切りをすぐにし含み益は伸ばす利大損小を実践すればいいとか、あるいはトレンドについていけば良いというのを何となく実践している人はいませんか?
確かにスポーツやゲームでも定石を理解せずとも使いさえすれば実践で有効に働くケースはありますが、根拠を理解していないと使い方を誤ったり、応用が利かなかったり、定石を崩された時に為す術が無くなってしまいます。
ですからそのように優位性の根拠をないがしろにするスタンスは儲かる可能性が下がる、つまり下手くそだから損をしやすいと私は考えます。
以下の記事で、具体的にいくつかの戦略における優位性について考えてみます。

インデックス長期投資の優位性
FX短期トレードの優位性
グローバル・マクロ戦略の優位性
自分が試行錯誤しながら実行している投資戦略

国内個別株の短期売買戦略も先述したBNF氏、cis氏、かぶ1000氏などの事例があるため大きな優位性があると思いますが、自分があまりに知らないため割愛します。
東証2部やJASDAQ、マザーズなど小さな市場は歪み(理論適正価格からの乖離)が大きいとよく言われているため、実力あるアクティブトレーダーにとっては大きな収益源であるともよく聞きます。
いつか勉強してこのブログでも扱いたいものです。

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